メニュー

校長あいさつ

2014年04月21日
明るい挨拶いっぱいの船越小に 〜糸じりと挨拶〜
「糸じり」という言葉をごぞんじですか。実は、私もそんなに昔から知っていたわけではなく、五年ほど前に先輩を通して教えられた言葉です。
 「糸底」とも言うそうですが、辞書によれば「ろくろから糸でくくりとったあとで、断熱のために必要な部分」だそうです。簡単にいえば、茶碗の底の部分ということです。
 茶碗の絵柄や形にこだわる人はいても、「糸じり」が語られることはめったにありません。必要な部分ではあるけれど、見てもらえることはほとんどない「糸じり」。糸じりの例をひくまでもなく、私たちは、とかく表面的な表れに惑わされがちです。

 ちょっと見ただけでは気づかない友達の良さや、見えにくい良さに気づき、誰にでも良さがあるのだと実感できたとき、自分の良さも見えてきます。互いの良さに気づくかかわりの第一歩が、挨拶です。挨拶は人と人とをつなぎます。新しい仲間との出会いを大切に、明るい挨拶で子ども同士や、職員と子どもがつながっていくことを期待しています。保護者や地域の皆さんとも、挨拶を交わし、良さを認め合いつながっていきたいと願っています。どうぞよろしくお願いします。

 糸じりの先輩は「その家がきれい好きかどうかは、茶碗の糸じりを見れば分かる。」とおばあちゃんからよく言われてきたそうです。我が家の茶碗の糸じりは……!
戻る